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2008年6月13日 (金)

東アジア系ツーリスト

数年前までカトマンドゥで日本人以外に見られることはまずなかった。歩いていると必ず「トモダチ、トモダチ」という声がかかる。そういう日本語の使い方はないのだが、「ジキジキ」が日本語だと思い込んでいるのと同じように、それが日本語だと思っているようだった。

ところが最近は、日本人に見られることの方が少ない。

歩いているといきなり「アンニョンなんたら」とか「ニーハオ」とか、そんな声をかけられる。正直言って不快である。

しかし、やむを得ない面もある。長旅をしているせいで日本人らしさが薄れ、だんだん「国籍不明の東アジア系」になってきているところもあるだろうし、第一、いまカトマンドゥは圧倒的に韓国人が多い。日本人の5倍くらいいるのではないか。以前はほとんどいなかった中国人ツーリストも増えてきた。日本人ツーリストと同じくらいいるかもしれない。

数年前、知り合いのモンゴロイド系ネパール人(グルン族)は、ジャージをはいてタメル地区を歩いていたら物売りから「トモダチ、トモダチ」と声をかけられたと言っていた。そのころはネパールに来るツーリストといえばまだ日本人が優勢だったのである。

日本人かそうでないかは、日本人客専門にやっている業者やよほど年季をつんでいるツーリズム関係者の場合は、かなりの確率で見抜くことがある。顔を見ただけで日本人や韓国人は言うまでもなく、中国人か台湾人か香港人かシンガポール人かも区別がつくと豪語するネパール人もいた。

また、グループ旅行や団体旅行、パックツアーできているようなのは、行動様式や言葉、声の大きさなどで、日本人の団体かどうかはすぐにわかるかもしれない。

しかし、個人旅行できている東アジア系は、一般の現地人から見ればみんな似たり寄ったりに見えるだろう。とくにアーリア系の連中にとっては、日本人も中国人も韓国人もほとんど同じに見えると思う。

そしていまは日本人ツーリストは影が薄く、韓国人や中国人が大量にきて大手を振って歩いているのだから、東アジア系らしいとみれば韓国人かそうでなければ中国人か、と思い込むのも無理はないかもしれない。

いずれにしても、東アジアをちょっと出てしまえば、旗を立てて団体で行動しているのでない限り、日本人も中国人も韓国人も一緒に見られるということである。

世界的に反中国感情が高まっているというニュースがあったが、それを見て喜んでいる馬鹿な日本人がいまだに多い。中国人や韓国人が憎まれる、ということはほとんど自動的にすべての東アジア系が憎まれるということである。

そして、それが白人国家であるなら、石が飛んできても不思議ではないということだ。人種憎悪で石を投げてくる人間は事前にパスポートを確認したりしてくれないのである。

数年前、ネパールの田舎、ゴルカの奥のバルパックという村で、インド人と話をした。どんな田舎にもインド人は来る。私は日本人だと何度も自己紹介したが、彼は私のことを最後まで「中国人」呼ばわりしていた。それも悪意ではなく、互いにこの場所では異邦人だから仲良くしようというニュアンスだった。

このインド人にとっては、中国も日本も同じか、日本は中国の一部か、そんなイメージだったのだろう。ちょうど、「仏陀はインド人」というのと同じようなものである。(「仏陀はインド人」、「仏教はインドから始まった」と失言するとすかさずネパール人の訂正が入る。ネパールだ、と。仏陀の時代にネパールという国はなかったし、インダス文明の時代にパキスタンやアフガニスタンという国もなかったのだが)。

韓国人ツーリストのネパールでの醜態についてはネタがあるが、ネトウヨに加勢したいとも思わないので、あえて書くことはしないことにしよう。かなりみっともない連中であることは確かである。
  

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