ムハンマド風刺画掲載のデンマーク紙、3年前キリスト風刺画掲載を拒否
[コペンハーゲン 8日 ロイター] イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を最初に掲載したデンマークの新聞ユランズ・ポステンが、3年前、攻撃的過ぎるとしてキリストの風刺画の掲載を拒否していたことが分かった。漫画の作者がロイターに明らかにした。
同紙の編集者は、この風刺画は勝手に送り付けられたものだったとしたうえで、西側諸国が主張している表現の自由に挑戦する形でイランが掲載すると表明したホロコースト(ユダヤ人虐殺)の風刺画も掲載したいとの考えを示した。
同編集者は、ムハンマドの風刺画掲載によりイスラム教徒の心情を傷つけたことを謝罪する一方、表現の自由を主張し、掲載の権利はあるとしていた。
キリストの風刺画の作者は、ロイターに送った電子メールで「私が漫画を見せたキリスト教徒は誰も傷つくことはなかったが、編集者は、キリスト教徒に限らず読者全般に対してこの漫画は攻撃的だとして掲載を拒否した」と述べた。
これに対して、掲載を拒否した当時の編集者は、漫画が優れていなかったから掲載しなかった、としている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
何も言うことのない、ダブルスタンダード。
「勝手に送りつけられた」って?フリーの作家が持ち込むものなら、そういう理屈をつけることは常に可能だろう。
「キリスト教徒に限らず読者全般に攻撃的」というときの「キリスト教徒」は「熱心なキリスト教徒」で、「読者全般」は普通のクリスチャン白人といったところだろう。
この感覚が欧州白人のスタンダードなんだろう。
以前、チベットを旅したとき、若いドイツ人2人の前で、話の流れで「自分はキリスト教徒でない」といったら、彼らはギョッとしたように急に表情が変わり、獣を見るような目でにらみつけてきた。
これが異教徒か、これが野蛮人か、と確認しているようだった。
チベットまで来るやつなら「異教」の予備知識くらい仕入れているだろうに、このくらいのことに驚くのか、とそのときは意外に感じたが、私が甘かったようだ。
異教徒=野蛮人はあくまで「観察の対象」であって、「観察する側」(ツーリストの側)にいるということがピンと来なかったのだろう。
これは白人ツーリストに共通する心理的特徴である。
白人は地の果てまで行っても白人である。白人ツーリズムは、現代の植民地主義の環にほかならない。
風刺漫画余波、デンマークとの試合をインドネシア中止
【ジャカルタ=黒瀬悦成】デンマーク紙の風刺漫画掲載問題で、インドネシアのバドミントン協会は9日、インドネシア国内で3月14日開催予定だったデンマークとの親善試合を中止したと発表した。
同協会幹部は中止の理由について、「試合会場でデンマーク人選手の安全を保証できないため」としている。
ジャカルタのデンマーク大使館は、イスラム過激派からの抗議デモの激化に伴い、6日から臨時休館したほか、インドネシア在住の自国民に対しても国外退避を勧告するなど、緊張状態が続いている。
イスラム教侮辱は「犯罪」 国連人権理決議案で対立
【ニューヨーク9日共同】国連改革の目玉の一つである人権理事会設立をめぐり、パキスタンやイランが「信仰を侮辱するのは人権侵害」との立場から、宗教への中傷行為を「犯罪」とみなす表現を設立決議案に盛り込むよう提案。これにトルコなどは反対してイスラム諸国間に対立を招いていることが9日、分かった。イスラム圏の国連外交筋が明らかにした。
イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画掲載問題を踏まえた主張。しかし、欧米諸国が重視する「表現の自由」を侵す恐れがある上、パキスタンなどは当初、理事会設立に抵抗していたため「設立交渉の妨害が真の狙いでは」といぶかる声がイスラム諸国からも出ている。
経営者は正常、編集者はキチガイ。
風刺画問題も議論へ NATO国防相理事会
【タオルミナ(イタリア南部)9日共同】北大西洋条約機構(NATO)の非公式国防相理事会が9日、イタリア南部シチリア島のタオルミナで2日間の日程で始まった。
NATOが平和維持活動を行うアフガニスタンでは、イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画問題でNATO加盟国も対象とする抗議デモが起きており、この問題への対応も急きょ議論される見通し。
主要議題は、国際テロなどに対応する即応部隊の完全運用や、経費の公平負担をめざす共通基金など。しかし10日にはイスラエル、ヨルダン、エジプトなど地中海諸国7カ国の国防相らとの、初の昼食会も予定されており、ここでも風刺漫画問題が話し合われる可能性がある。
| 固定リンク


コメント
拝読させていただきました。白人優越主義の傲慢さがよくあらわれた今回の出来事に呆れかえっています。
チベットの話、強烈です言葉もありません。私はアメリカ人の友達の父親に日本はアメリカの植民地だとズバリいわれたときショックでした。確かにそれに似た状況にあることも否めませんが、強烈に見下されたような気がしました。
>白人は地の果てまで行っても白人である
例外はいますが、おおむね私も同じ考えです。シンガポールでも白人はお威張りになっておられます。あまりにオウチャクな白人にウチの家内は小声でGo home!と言ってます。
投稿: Kiasu | 2006年2月11日 (土) 09時18分
>Kiasuさん
シンガポールもそうですか。
残念なことです。
中国系は一般に白人にこびるようですね。インド系のほうが多少ましでしょうか。
以前「文明の衝突」という本が出て、いろいろ批判されたりもしていたと思いますが、やはり鋭い視点だったのではないかという感じがします。
欧米人も大抵の日本人も言いませんが、私は「白人文明」という範疇が客観的に存在していると思います。
東南アジアなどでは白人が近くにいるだけで、かなりストレスです。
日本にもかなりひどいのがいますが、教養のある白人が多いのに対して、インドシナ周辺は「素の」白人が来ている感じです。オーラからして違うかんじですね。
投稿: Kuantan | 2006年2月11日 (土) 11時54分