« タイ南部で200校休校 武装勢力の襲撃激化 | トップページ | ウェンツ瑛二のファランぶり 「宮里藍が好き」 »

2006年2月 7日 (火)

世界揺るがすムハンマド風刺画騒動 問われる言論の自由

【アルジャジーラ特約5日】北欧諸国の新聞に掲載されたイスラム教預言者ムハンマドの風刺画問題が世界を揺るがしている。中東地域を中心にイスラム教徒たちは風刺画掲載に怒りを爆発させ、これを受け、世界では今、同教徒だけでなく非イスラム教徒たちの間でも「言論の自由」はどこまで認められるのかをめぐり議論が百出している。

 イスラム教徒たちは風刺画をムハンマドを冒とくするものと猛反発している。ムハンマドは世界中に広がるイスラム教徒13億人にとり信仰の柱であるからだ。ムハンマドとその言行録(ハディース)は、同教徒の中では神(アラー)に次いで尊い存在なのだ。

 イスラム教の聖典コーラン(クルアーン)は肖像画について、はっきりとは禁じていないが、イスラム教徒は神の崇高さを表すため、神やその預言者たちを人間の手になる絵で描いてはならないと解釈している

 つまり、そうした行為は偶像崇拝をもたらし、ひいてはそうした絵が信仰の対象物になってしまうとしているからだ。言行録も聖なるものを絵などで描くことを禁じているという

 イスラム教の歴史や同教シーア派をみると、ある種の絵画が存在しただけではなく、盛んだった時期も確かにあった。 

 オスマントルコ帝国時代の同教スンニ派では、芸術家たちが競って預言者の肖像画を描いたが、ベールや陰影を使ってその顔だけは隠されていた。 

 こうした中、イスラム教徒たちが今回の騒動で最も問題としているのは、預言者ムハンマドとイスラム教をテロと結び付けようとする動きだ。風刺画の一枚はムハンマドが巻いているターバンの中に爆弾を隠している姿を描いている

 キリスト教の十字軍時代にはムハンマドを誹謗(ひぼう)する風刺画が描かれた歴史があったが、現代に入り、互いの宗教、信仰を尊重する動きが強まっている。

 そして現在、「テロとの戦い」が叫ばれている中、ムハンマドの風刺画の登場は時代を逆戻りさせる行為なのだ。(翻訳・ベリタ通信=志岐隆司)


2006年02月06日17時09分 アルジャジーラ

|

« タイ南部で200校休校 武装勢力の襲撃激化 | トップページ | ウェンツ瑛二のファランぶり 「宮里藍が好き」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/125681/8541968

この記事へのトラックバック一覧です: 世界揺るがすムハンマド風刺画騒動 問われる言論の自由:

« タイ南部で200校休校 武装勢力の襲撃激化 | トップページ | ウェンツ瑛二のファランぶり 「宮里藍が好き」 »