【アメリカの盟友Thailand】 タイ国王肖像写真に黒ペンキスプレーをかけたスイス人が「不敬罪」(lese majeste)で起訴される 密室裁判で75年の実刑も タイメディアは事件を報道せず 【チェンマイ】
このニュースの続報。
http://iscariot.cocolog-nifty.com/kuantan/2006/12/bhumibol_95bc.html
3月29日に予定されているという判決が楽しみではある。
理屈はともかく、あんな趣味の悪い国王写真・王妃写真をいたるところにでかでかと並べているタイ人のほうが悪いというのが率直な印象。
日本で天皇の巨大写真をあんなふうに町のあちこちに並べていたら毎晩のように外国人による「不敬事件」が起きるだろう。
しかし、この事例に関していえばそれがむしろ人間の健全なバランス感覚ではないかと思う。
これを崇拝せよ崇敬せよといつもいつも、どこへ行っても特定人物の肖像写真を鼻先に突き出されていたら、しまいに蹴飛ばしてやりたくなるのが正常な人間の感覚だろう。
日本では戦前戦後を通じて、タイがいまやっているようなこと、つまり天皇の巨大写真を街頭に飾り立てるということはしたことがない。
戦前なら、「ご真影」は神聖なものだからそのような行為をすれば却って天皇の神聖を冒すものと考えられただろう。
というかそれ以前に、どんな天皇崇拝主義者でも日本人ならそんなことをしたいとは感じないだろう。
タイがこんなことになっているのは、タイ国王自身が、自分の巨大写真を国内津々浦々に並べて人民に崇拝させよ、と指示したからだろうか。
彼はあのザマを本当に喜んでいるのだろうか。(まあ、あの醜悪な王妃のほうは自分の醜悪巨大写真を見てうっとりすることがあるかもしれないが)。
「君主に対する不敬罪で懲役」なんてのは誰が見ても人権侵害の最たるもの、というより、「人権侵害の原点」というべきものだが、タイ人がやる人権侵害に対してはアムネスティインターナショナルは何の関心も示さない。何の「アムネスティ」も求めないようである。他の人権団体も同じである。
また、日本の人権屋や左翼は、「本当に怖い相手」は批判しない。彼らは、「外国のことを言う前に日本を批判せよ」、というのみであり、「人権の普遍性」も何もあったものではない。
(私だって、もしタイ国内にいたらこんな投稿はしないだろう。というより、このブログの管理画面にログインしないかもしれない。タイという国はクーデタ云々とかかわりなくそれくらい怖い国である。タイ発で発信している日本人や、これからもタイに行き来する予定のある人たちには、本質的なタイ批判は一切不可能である。したがって彼らが発信するタイ情報は、いちばんクリティカルなところで事実を隠蔽せざるを得ず、偏ったものにならざるをえない)。
もしも日本で、天皇陛下に対する普通の名誉毀損罪や侮辱罪で(いずれも親告罪なので宮内庁が告発して)毛唐が逮捕されでもしたら、内外のメディアや人権団体はどんなに喜んで大騒ぎをすることだろう。
白人はタイのように自分たちに特権と利権を与えてくれる国に対しては、どんな独裁も人権侵害も黙認するのである。それが彼らの「人権」思想や「自由」の本質といっても過言ではないだろう。
この事件でも、容疑者が白人だったから裁判も受けさせてもらえ、命まではとられずにすんでいるが、これをやったのがもし日本人だったらどうなっていただろうか。殺されずに警察署まで連行されたとしても、そこで警察になぶり殺しにされ、小指を切断されて薮の中にでも捨てられる。死体が発見されれたら、「身体的特徴から日本のヤクザのようである」と発表して終わりである。そのうえで、タイの日本人社会に対しては、不敬行為を行ったから殺されたのだとリークする。タイの日本人社会などは、大使館も含めて、日本人のもっとも卑小で事大主義な部分を集約したような人間の集まりだから、「国王陛下の肖像にスプレーなどとんでもない、殺されても当然だ」と言い合って納得して終わりである。だいたいこんなところだろう。
(記事の概要)
スイス人Oliver Rudolf Jufer(57歳)は、昨日、タイ国王Bhumibol Adulyadejiに対する不敬罪と器物損壊で起訴された。彼は75年の懲役を受ける恐れがある。
審理は、多くのタイ人が現人神のようにみなしている国王Bhumibolに対する不敬を最小限にするために非公開で行われ、そこで被告人は不敬罪にあたる5つの行為を自白した。判決期日は3月29日と決定された。
被告人は12月に、チェンマイ郊外にある数個の国王肖像写真に黒ペンキスプレーをかけて逮捕された。
公訴人Bhanu Kuwanyuenはチェンマイ地方裁判所の外で、「いかなるタイ憲法もタイ国王は崇められるべきであるとする。誰もタイ国王を侵すことはできない」と述べた。
Lese Majeste(不敬罪)は3年から15年の懲役刑をともなう。(この記事で先になぜ75年となっているのかはよくわからないが併合罪加重ということなのか?)。タイは、王族の品位を汚すと思われるあらゆることを処罰している数少ない国のひとつである。
被告人の自白は判決を軽くするかも知れないが、実刑はほぼ免れないだろうと彼の弁護士Komkrit Kunyodyoingは言う。
「個人的にいえば私は、彼は執行猶予は得られないと思う」、と弁護士は記者団に述べた。
この事件はタイ国内メディアではほとんどまったく取り上げられておらず、昨日の審理も主として外国メディアの記者たちのよってのみ取材されたが、彼らは審理の傍聴を許されなかった。
当初の警察発表は、被疑者Juferは12月5日の国王誕生日に肖像画を毀損したとき酔っ払っていたとしていた。
しかし、(検察官)Bhanuは、事件の詳細を論ぜず、裁判所に非公開の審理を要求した。
他にも外国人がこの法律に引っかかることはこれまで時々あったが、実刑判決を受けることはまれである。
1994年にフランス人ビジネスマンが、ロンドン発のタイ航空機内でタイの君主政体を侮辱して逮捕されたことがある。その飛行機には2人の王族が同乗していた。そのビジネスマンはのちに放免された。
【Chiang Mai】: A Swiss man facing 75 years in jail for defacing images of revered King Bhumibol Adulyadej was convictied yesterday on charges of lese majeste and damaging property.
Oliver Rudolf Jufer, 57, reversed his earlier plea and pleaded guilty to five acts of lese majeste at a hearing held behind closed doors to minimise the disrespect to King Bhumibol, whom many Thais regard as semi-divine. Sentencing was set for March 29.
Jufer was arrested in December here after black paint was sprayed on several portraits of the 79-year-old, the world's longest reigning monarch who marked 60 years on the throne last June.
"Every Thai constitution says the king is worshipped. No one can offend him," public prosecutor Bhanu Kwanyuen said outside the Chiang Mai provincial court.
Lese majeste carries a penalty of three to 15 years in jail in the country, one of the few countries that prosecutes strictly anything deemed to demean the royal family.
Jufer, wearing orange-brown prison clothes with iron shackles on the ankles and wrists, said nothing.
His guilty plea could help reduce the sentence but he would almost certainly spend time in jail, his lawyer Komkrit Kunyodying said.
"Personally, I don't think he will get a suspended sentence," he told reporters.
The case has received almost no coverage in the local Press and yesterday's hearing was covered mainly by reporters from foreign newspapers and news agencies, who were barred from the hearing.
Police reports said Jufer was drunk when the portraits were defaced on Dec 5, the king's birthday.
But Bhanu declined to discuss details of the case and asked the court for a closed hearing.
Other foreigners have run a foul of the law occasinally, but jail terms are rare.
A French businessman was arrested in 1994 for insulting the monarchy during a Thai Airways flight from London with two members of the royal family on board. He was later acqutted. - Reuters
New Straits Times 3/13
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