スレンバンSeremban グマスGemas マレーシア
某月某日。
早起きし銀行へ行き金をおろす。楽安酒店をチェックアウト。
パサル・スニの対岸のバス停で、スレンバン行きのバスに乗る。4.2リンギ。Tritonというバスに乗った。他にもいっぱいある。9時発、50分ぐらいでスレンバンに着く。
タクシーで鉄道駅の場所を確かめたあと、ヒンドゥ寺院に近いCarlton Starというホテルの80リンギの部屋にチェックイン。Carlton Starの安い部屋は60リンギのダブルベッド。悪くないが、コネクティングルームだったのでやめた。(この程度のホテルのコネクティングルームは必ずうるさい。)
窓の正面は池。
スレンバンは、大き目のヒンドゥ寺院とマスジッドがあるほか特に何も特徴のない町。外国人ツーリストらしい者も見ない。
Carlton Starの近くには「安旅社」風の中華系ホテルも幾つか並んでいた(「旅社」は主にタイでの名称だと思う。マレーシアでは「酒店」「旅店」など。ミャンマーでは「旅館」も。ちなみに日本の民法では「旅店」だったと思う)。看板が上のほうに小さくあるだけなので気づかなかった。窓が開いていて洗濯物が干してあったりする。エアコンのない部屋中心のようだった。
心配していた蚊は出なかった。3階(日本の4階)だったので上がってこないのかもしれない。
翌日。
8時ごろチェックアウト。
歩いて駅へ行くが駅の窓口は不親切で「遅れる」としかいわず、チケットを売ろうとしない。後でわかったことだが何か事故があったらしい。しかしその説明がなかった。グマス方面へ向かう鉄道は9時半発の予定だった。
念を押して聞くと10時半に来るという。なんか嫌な感じがしたので、鉄道はやめてバスで行こうと思いバス停に向けてタクシーに乗る。
スレンバンのタクシーは市内は一律5リンギということになっている。
少しタクシーに乗ってからやっぱり鉄道で行こうと思い直す。グマスからは「マレー鉄道東海岸線」に乗る予定なのだ。バスで行くとまたバス停からタクシーが必要になるかもしれない。
そう思って駅に引き返してもらった。どこにも停まっていないし、短い距離なので当然5リンギだと思ったが、インド系に見える運転手はこれは往復(2ウェイ)だから10リンギだ、という。そんなでたらめな話はないといって抗議してもまったく引かない。こんなぼったくりはないと思ったので、じゃあ警察を呼んで話をしようといったら、警察官はすぐそこにいた。マレー鉄道は警察官だらけだった。
若い警官が寄ってきてまずパスポートを見せろという。パスポートを見せると、それを取り上げて、話も聞かずにタクシーの言い値の10リンギを払えという。パスポートを取り戻そうとしたが、返そうとしない。警官は体格もよく、ピストルも持っているし、周りにも警察官がたくさんいる。
しぶしぶ10リンギ払ったが、すぐそこの公衆電話から日本大使館に電話をかけて「警官にパスポートを没収されてしまいました」と言ってみたら面白かったかもしれない。
結局汽車は故障で来ず、国鉄が用意したスクールバスBas SekolahでタンペンTampingまで行き、そこから鉄道に乗ることになった。ここで待っていろというところで素直に待っていたが、バスが来ても呼びかけもしない。もう少しで乗り遅れるところだった。
午後1時ごろタンペンの駅に着く。
タンペンの駅でも駅員は不親切。というか要領を得ない。この列車はグマスに行くかと聞くと、違うから待て、という。他の駅員に聞いても違うという。しかし、並んでいる乗客に聞くとやっぱりグマス方面行きだった。
ローカル客を優先させたかったのだろうか。しかし混んでもいなかった。マレー鉄道では駅員は当てにならない。乗客のほうがマトモなので、わからないことは乗客に聞いたほうがよさそうだ。
白人客もけっこういた。この駅のマレー人駅員の白人客へのへつらいぶりがすごかった。すごいといっても「タイで普通なくらい」だが、こういうのはマレーシアでは初めて見た。「ご主人様にアテンドする従僕」のように振舞っていた。「土人はしょせん土人だなあ」と思うほかはなかった。「土人」と呼ばれてバカにされるのは、土人らしい振る舞いゆえである。
マレー人駅員にへつらわれている白人客がまた、横柄な態度の粗雑な若い男二人で、一見してドイツ人のようだった。
もしマレーシアがマレー人だけの国でイスラム教もなかったら、完全にタイのような土人売春国家になっていただろう。
電車は冷房車ですわり心地はいい。テレビも付いている。グマスまでもけっこうな山の中だが、スピードを出す。各駅停車。
グマスの駅前の美州旅店(Bee Chew Hotel)のエアコンの部屋に入る。33リンギ。トイレシャワーは全室共同。感じの悪い毛唐も泊まっていて不快(毛唐がいなければ別に悪い宿ではない)。
マレーシアにはトイレシャワーが共同でもエアコンだけはつけている宿が多い。「冷気」にこだわる中国人の趣味だろうか。
グマスは小さな町で、夕方になると街中でも森の香が感じられる。こうもりのように不器用に飛び回る小さな鳥が大量に舞い上がっている。形はツバメのようだが、ツバメはあんなに不器用な飛び方をするだろうか。
蚊はいなかった。
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New Straits TimesはEstablished1845。日本のどの新聞よりも古い。しかし、この新聞は「マレーシアの朝日新聞」のようだ。よくニューヨークタイムスの評論記事をそのまま転載している。「ノリミツ・オオニシ」の「日本が平等社会をやめようとしている」という署名記事も載っていた。しかし、ノリミツの署名をはっきりさせている。ノリミツの署名が入っていれば、ああノリミツかと思うだけだからまだいい。日本の新聞にはノリミツの記事だということは伏せて、「ニューヨークタイムスはこう論じている」とだけ伝えるのもあるのではないか?
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