ニフティ=ココログによる植草一秀氏ブログ「知られざる真実」一時閉鎖について
メールを一本送りつけて(ブログ屋から来るメールなどいちいちチェックしないことが多いものだが)、「期限」を設定し、いついつまでに改善しなければ「ブログを外部から閲覧できない状態にします」、と通告する。そして、その期限までに何もしないと突然ブログが見られなくなる(=ブログ主が言うことを聞かないあいだニフティによって閉鎖される)、という、いつものニフティのやり方である。
植草氏のブログにクレームをつけたのは毎日新聞。同じことをやっていてもクレームがつくかどうかでブログがつぶされたりつぶされなかったりする。
このクレーム内容を見ると、この基準では、私のこのスクラップブックのようなブログなど一瞬にして吹き飛んでしまうことになる。このブログのようにネットで拾った面白いニュースをちょっと貼ってみたというブログはほとんど成り立たない。
連絡のあった記事は、10月23日付記事「「逃げ回る」醜態を晒す麻生首相」で、同記事に、「麻生首相:あす就任1カ月 連夜の「会合」批判にキレる」と題する、麻生首相のぶらさがり会見のやり取りと麻生首相の動静を伝える毎日新聞記事を、「毎日新聞記事を転載する」との記述をつけて転載いたしました。
この記事について、ココログ様より以下の連絡をいただきました。
「毎日新聞社より「毎日新聞の記事が全文転載されている。当該記事の全文掲載であるうえ、前後の脈絡から掲載する必然性もなく、著作権法上認められた引用にあたらない。」とのご連絡が弊社宛にございました。」
こ の連絡をいただいたメールの確認が遅れまして、ブログへのアクセスが遮断される措置が取られました。当方では、記事転載の記述を付けて記事を転載したもの であり、適正な記事掲載であると考えますが、とりあえず、ブログを再開するために当該記事をいったん非掲載とさせていただきます。なにとぞ、ご理解くださ いますようお願い申し上げます。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/
post-2389.html
こんなことを言われてしまうなら、私のこのスクラップブックのようなブログは「存在自体」に「必然性がなく」、直ちに閉鎖すべきもの、ということになってしまう。
こんなブログ(新海賊時報)が存続しているのは、ひとえに、著作権者様方の「お目こぼし」のみによるものであるということだ。
おそらくニフティは、著作権者、知的所有権者、肖像権者等と主張する者であっても、誰がクレームをつけても同じようにすぐに動いて同じ処置をしてくれるというわけではないのだろう。ニフティを動かしてブログ閉鎖にいたらしめることができるかどうかは、当然、クレームをつける人の社会的地位によるだろう。
クレーム主がマスコミや政治家や大企業の場合はもちろん、外人(欧米人)だったり人権団体関係者などからの「ご連絡」であれば、ニフティはただちに動いてメール一本でお客さんのブログを閉鎖するということであるに違いない。
逆に、人気ブログの風景写真の片隅に偶然写ってしまった名もなく力もない民間人が、肖像権の侵害だからそのブログを閉鎖してくれと訴えてもニフティは同じように動いてくれるだろうか。その「市民」になにか特殊な背景でもあるのでなければ、おそらくハナから相手にしないだろう。
一方、マスコミなど力のある人たちを怒らせたり困らせたりする記述があって、そのブログの閲覧者が多かったりすると、コピペ一つでもブログは潰されるということになる。
そして、それは「本来は違法なのだ」、といわれてしまうのだろう。
しかし、ニフティの相変わらずのこの一方的なやり方は、双方の(法的)主張が対立すべき場合に、著作権者側の主張を正しいものと推定し、ニフティのお客さんであるココログ利用者側の違法性を推定した上で、そのような推定に基づいて一方的にココログ利用者を処断するというものである。
少なくともそういう推定に基づいて「仮処分」をしているのだ。
こういうニフティ〔に限らないかもしれないが、私はニフティにしかやられたことがない〕のやり方にはどうしても疑問がある。
私がやられたというのはこのブログである(ブログの左欄をご覧ください)。
http://iscariot.cocolog-nifty.com/kuantan/
ニフティはむしろ、たとえばココログ会員の表現に関するすべてのクレームはまず公表し、一定期間公の議論にゆだねる、正当な理由なく公表を認めないクレームについては対応しない、という立場で自分のお客さんの立場を守るべきではないのか。
今度の場合でいえば、植草さんのココログをメール一本で「仮処分」するのでなく、ニフティのポータルサイトに事務連絡場所を作って、どのブログに関して誰々様から次のようなクレームが来ています、という広告をすべきだと思う。
そうすれば「仮処分」によって表現が規制されてしまう前に、それがどういう表現だったのか、クレーム主はどういう主張をしているのか、両者の主張についてブログ読者や第三者が客観的に見て議論することができる。
次のようなケースもある。
私の別のブログの記事だが、これもほとんど「ニュース記事を全部貼っただけ」のようなものであろう。ニュースの紹介がこの記事の主眼である。
http://iscariot.cocolog-nifty.com/kuantan/2007/08/post_8260.html
しかしこの記事は、@niftyスタッフから次のような懸賞のコメントをもらっている。
投稿 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007年8月21日 (火) 09時56分
この記事も、もしも著作権者の「産経新聞」様からクレームが出たら即アウトで、ブログ全体が閉められてしまうのだろうか。
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